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育ジャンの絶好期。

ハローアネモス。

ジャーニー加藤です。

最近は気温も上昇し湿度も高く、いよいよ夏が目前にきているなと思う日も多くなってきましたね。

革ジャンを気持ちよく着れるシーズンも次第に減り、

革にとって最も過酷な季節の訪れとなります。

まぁ、過酷というのは裏を返せば1番成長する時期とも言えるのですがね。

自分が長い間革ジャンと接してきて強く感じる事があります。

それは、革という生き物は自ら呼吸をし目まぐるしく変わる環境に自ずと適応しようとしているって事。

湿度が高い環境では、自らが水分の受け口となり繊維の中に水分を取り込む。

それが夏のような気温の高い季節なら尚の事。

水分を含む事でポケットの玉縁はプックリと膨らみを帯びて、繊維内に蓄える限界量まで湿気を吸う。

そして湿度が少ない環境になるとそれを自ずと吐き出し玉縁のような折り返し部分はピタッとくっつくようになっていく。

しかし両面の繊維構造の向きが異なり、そこを無理矢理ミシンで縫い合わせているため、そのミシン目に抗うようにジーンズの裾のようなパッカリングが生じる。

これはミシン目全般に言えるのですが、そのパッカリングこそが細かな光と影を作り出す育ジャンの最重要過程なんです。

もちろん腕の皺などは1番分かりやすく革が育成されてるのを見定める部分ですが、実はそのような目に見える経年変化とは別の細かなディテールが育成される事で、本当に進化したカッコ良い革ジャンは出来上がっていくんですね。

このように、先ほどもお伝えした通り育ジャンを進めるに最も必要な過程は、着用すること・革内に入り込めるナノレベル程の細かな水分粒子の存在・革の繊維自体が膨張と収縮の繰り返し。

この過酷な環境こそ、まさにこれから来る梅雨や夏こそが本当にカッコいい革ジャンを育む三代要素が全て揃った季節なのです。

もちろん、その苦境の中で育ジャンを行うのは決して容易な事ではありません。

着ていて暑いのはもちろん、最たる大敵は襟周りや袖先を中心とした皮脂汚れからなるカビの出現。

カビは革にとって致命的とも言えます。

なぜかと言うと、早期に死滅しないとカビは革の毛穴内に根を張りカビ染みを作ってしまうからです。

そして毎年のように同じ部位にカビを作り出す。

カビの胞子は非常に軽く浮遊するため、根源を絶たない限り他の部位への転移する可能性も大きいんです。

特にスウェードはカビが生えるとかなり厄介です。

なのでスウェードに関しては夏場の保管はプロに任せた方がいいかもしれません。

もちろんanemoscopeでもそのサービスを行っているので、心配な方は是非ご利用ください!

 

SUNSET BAY -CLEANING & STORAGE SERVICE-

 

本題に戻ります。

上記の説明でもお分かり頂けたと思いますが、通常のスムースレザーの着衣なら6月から9月までの期間は育ジャンという修行を最も鍛錬する絶好期なのです。

革の特性を学べばカビなど恐れる必要なんてありません。

しっかりと思いを込めて育ジャンすれば、確実に着実に革は応えてくれます。

そして来たる秋には誰もが振り向く革ジャンのオーナーになっている事でしょう。

そうやって僕も何十年も革ジャンを愛でてきました。

今年の秋にはSUNSET BAYの革ジャンオーナーを集めてオフ会も計画しておりますので、

是非オーナー様の革ジャンを自慢しにいらしてください。

洋服で唯一、オーナーという言葉が似合う着衣。

どれだけ技術が進歩しても、結局は愛情を持って接してきたものに加工は敵わない。

さぁ、アネモス達よ育ジャンをしましょう‼️

革ジャンは1日にしてならず。

それでは。

Journey kato.

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