何故そうしたのか?2017/7/27 23:47
Nov 09, 2021
2017/7/27 23:47
久しぶりのblog更新です。
昨日今日と湘南エリアは過ごしやすい気候でした。
真夏の太陽が身を潜めてくれたせいか、当日予約の来客も比較的多かった気がします。
ライダースジャケットとしては実に一年半ぶりにNEW MODELをリリースする事になったSUNSET BAYなのですが、
想像以上に新作のリリースが認知されているので正直驚いています。
有り難い限りです本当に。
本題に戻りますが、お電話や店頭で今回リリースする2型のディテールを質問される方が多かったので部位別に長くならない程度に解説しておきます。
まずはSUNSET BAYで初となるブラウンカラーのライダースジャケット"Georgia"の一部分を。
なんといってもこの子の1番の特徴は襟。マニアックな話になりますが、台襟を敢えて排除する事でオープンカラーのような胸辺りから広がりのある綺麗なVラインを描くデザインを採用しました。
理由はとても簡単です。
前を開けて着ても閉めて着ても首回りが煩わしくならず主張し過ぎないようにしたかった。
上着にとって襟はかなりのアピールポイントなんです。
その為、襟の形状で見え方は幾分にも変化します。
シャツの襟の種類だけでも数十はくだらない程、襟はデザインを1番表現しやすい部分。
角の形状や幅の取り方、数センチの高さの違いでフォーマルにもカジュアルにも変身します。
それがレザーで落とし込むとなると本当に簡単ではないんです。
僕自身、モックネックやBDシャツ、サーマルやパーカーやヘンリーネック等、様々なデザインのインナーを着るため全ての首回りに合うものが作れなければ作る意味はないという意気込みで製作しました。
そしてそのようなジャケットを絶対に作りたかったんです。
スタンドカラーを主に採用していたSUNSET BAYのライダースジャケットに新たな仲間を加えるのは本当に難しい事でした。
デザインのデッサンから始まり、そのものに対して1番適した革の当て込み、ファスナーテープや裏地の色味、ポケットに手を出し入れした時の気持ち良さや袖を通した時の心地よさ、そしてそれらを全て落とし込み、最終のサンプルが仕上がってくるまで本当に不安だった。
でもそのサンプルを実際に目にし着用した瞬間今までの経験が本当に生きた物作りが出来たなと思えました。
たかが襟の話でかなり長くなりました。
次は背中への拘りを紐解いてみたいと思います。
時間がある時にでも書いてみます。
では。
journey.