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毛皮の話。

毛皮の話。

ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

ジャーニー加藤です。

今回は10月に発売するリミテッドプロダクト

ANAHEIM -shared mink-について、製作に至った経緯や理由についてお話ししたいと思いますので、どうぞお付き合いください。

昨今、動物愛護の観点から革製品、特に毛皮に対して向けられる目が大分厳しいものになってきてますね。

まぁここ何十年の話なので最近の話でもないのですが。

もちろん、そのような動きは悪いことではありませんし否定する気も毛頭ありません。

僕自身も動物と生活を共にしている1人の人間として、

毛皮のために尊い生命を奪うことには、いささか疑問に感じる部分があります。

ただ、その背景には悲しくも犠牲となるものもあることをちゃんと理解していかないと誤解や偏見が生じてしまうとも思うんです。

例えば、毛皮を作るために、成長ホルモンを打たれ、成長を促進し屠殺される。我々が手がけるレザージャケットの牛や馬等の食肉として殺められた動物の副産物を利用しているわけでもなく、ただ毛皮を剥ぐために産まされ、成長ホルモンを打たれ、早く十分な大きさになるように仕向け、規格を満たせば殺される。

人間が求める贅沢の裏側には、このような悲しい背景があると言う事実から目を背けてはなりません。

しかしこのような背景が明るみに出てから明らかに毛皮の生産数は減りましたが、

その運動の裏側で、世界中の毛皮工場に使用されることもなく行き場を失い山積みになった毛皮が大量に残っていることもフォーカスするべきだと僕は思ったんです。

本来、毛皮とは防寒具として生活に欠かせない必需品として太古の昔から人々の生活に寄り添ったものでした。

それが、16〜18世紀ごろから貴族のみが着用を許される贅沢品として富裕層の人々に財宝的価値としてヨーロッパを中心に広がっていきました。

そして20世紀半ばから徐々に衰退を始め、更に拍車を掛けるかの如く動物愛護の観点から冷やかな目を向けられるようになり今に至ります。

少し話はズレました。

そんな背景もあり、現在では毛皮と聞くと単純に高価なものと認識されていますが、

実は実用性に優れた素晴らしい素材だと言うこともお伝えしておくべきだと思います。

北ヨーロッパや北アメリカ、例えばアラスカなどの極寒冷地で生きる動物たちは非常に暖かい毛皮を身に纏い、氷点下の世界でも何不自由なく生活できるハイスペックな素材を神から与えられているんです。

寒さをものともしない保温性と防風性、そして動きに支障がないよう軽くしなやかで密度の高い繊維網、雨や雪にも負けない毛足の強さと耐久性は、現在のような進歩した化繊技術を持ってしても到底太刀打ちできない最高の素材なんです。

と語っている僕自身も、サンプルを作るまで毛皮の素晴らしさを知りませんでした。

毛皮とはお金を持っている人が見栄のために着るものだと思い込んでました。

動物愛護の観点からリアルファーを使用したモノは悪とされがちな昨今ですが、衰退していく毛皮産業の中には、毛皮を剥がれるためだけに生まれ屠殺された挙句、製品として使われることなく棚積みされている子達がいることも忘れないで欲しい。

そして、微力ながらSUNSET BAYとして僕らができることをしていきたいと思います。

我々のような小さなブランドがどんなに頑張っても棚積みされた毛皮達を使い切ることはできません。

ただ、その子達を洋服に仕立て上げ、新たな命を吹き込み今の世代の方々が一生着ていきたいと思ってもらえるプロダクトを製作していくことが我々の使命だと勝手に思っています。

ただの嗜好品で終わらせない。

背景を隠す事なくしっかりと受け入れてもらい着てもらう。

本当に素晴らしい機能性がある事、こんなにも気持ちの良い着心地、そして所有欲を満たしてくれる唯一無二の存在になる。

極小数生産ですので、正直どこまで皆様の手に渡るかも分からないですが。。。

ただの嗜好品とひてではなく、動物の命を形を変えて守り続ける責務を背負って向き合っていければなと僕は思います。

完全なるエゴだけど、少しでも誰かに響いてくれたら嬉しいな。

こんな地味な活動ですが、僕らがやれる事を少しでもコツコツとやっていきますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

ちなみにダウンより暖かい気がします。

最高ですよ本当に。

それでは。

 

ジャーニー加藤

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