着てみて思ったこと。
Nov 16, 2023
大変ご無沙汰しております、ジャーニー加藤です。
今日は久しぶりに自分が作っているプロダクトではなく、自分が大好きなphigvelのプロダクトにフォーカスしてブログを書きたいと思いました。
どうぞ最後までお付き合い下さいませ。
朝晩と冷え込みが厳しくなってきましたが、皆様、体調管理のほうは大丈夫でしょうか?
今回ご紹介さしていただくのは、phigvelから発売されたウールカシミヤで構成されたハンティングシャツとパンツのセットアップが、あまりにも調子が良いので、お伝えしたいなと思い、ブログを書いております。
が、あまりにも調子が良いので、お伝えしたいなと思い、ブログを書いております。
Phigvelと言えば、糸から考察された上質でこだわりの詰まった素材がまず頭に浮かびます。
10年以上の歴史を持つこのブランドのバックボーンは、我々常人には想像もつかないほど膨大な挑戦と失敗を繰り返し現在のレベルに達した、本当に途方もない苦労と情熱で補いながらゆっくりと歩みを進め現在のレベルに達したのだと確信しております。
まず最初に感じるのが、生地の厚みの素晴らしさ。
僕も、いろいろな生地屋をめぐり理想の生地を探して日々動き回っていますが、
どこの生地屋さんも口を揃えて言うのが、『phigvelの生地は真似たいくらいに素晴らしく考えられている生地だ』ということ。
今回僕がご紹介するこの生地も、僕の中では正直ねまむほど素晴らしい素材だと思わされました。
梳毛と紡毛の毛糸をミックスをすることで得られるものとは何か?
その答えは着た瞬間に分かりました。
まるで早押しクイズの回答のようなスピード感で。
そう、それは単純に美しさを表現するための素材では無く、かと言ってハンティングジャケットに使われるような男臭くて荒削りな素材でもない。
丁度いい塩梅の素材感だったんです。
適度な落ち感と適度な光沢、そこに梳毛と紡毛の糸の細太が織りなす綺麗過ぎないドレープと凹凸。
ワークスタイルだからこそ、ただ綺麗で上質な素材を落とし込むのではなく、パッチポケット等の少し荒削りなデザインに反発せず、やらしくならない程度に上品さのスパイスを振りかけた針の穴を通すかの如くギリギリのラインを攻めてる、えげつない生地なんです。
着てもらわないと伝わらないのが、とてももどかしいですが
服作りをしている自分ですら嫉妬してしまうほど緻密に計算された佇まいには、正直あっぱれという言葉以外に適した言葉が見つかりませんでした。
ただ適当に仕立てられた洋服と、
意図を織り込んで仕立てられた洋服とでは、
全体から発せられるオーラが全く違うんです。
そのオーラを纏わせてもらえる我々の仕事は本当に幸せなものだなと改めて感じさせてくれた洋服。
それがphigvelのモノ作り、それが彼らが長きに渡って愛される理由なのだと痛感させられたのでした。
phigvel取り扱えて本当に良かった。
ずーっと好きなブランドです。
間違いない。
それでは。
ジャーニー加藤