現段階の集大成。
Apr 03, 2022
ハローアネモス。
久々に登場しましたジャーニーです。
今日は満を持して発表された新皮革、NELSON DEER(ネルソンディア)について語っていこうと思いますので
どうぞお付き合いくださいませ。
SUNSET BAYを立ち上げてから早7年、様々なことにトライしては失敗を繰り返し今日ここまでこれた事に感謝してます。
一定のイイモノで満足ができない自分はTRY and ERRORを繰り返しては、
成長しているのかしていないのかも分からないまま、イイモノを作りたいと常に藻掻いてるんだなと、新しいものにトライする度に感じてます。
自分の中には定義がしっかりとあります。
その定義とは、一部を推して価値をつける事ではなくて、トータルで総評した時に素晴らしい価値を持っているかいないかってこと。
簡単に言えば、単価の高い売り文句もある素晴らしい革があって、それを使用した革ジャンだから素晴らしいにはならないんだってこと。
素晴らしい素材は沢山あるけど、それをどう料理することが大事だし、最も真剣に向き合うべきとこだと感じてます。
例えば、SUNSET BAYという名の小料理屋があったとするなら、こう言った食べ方や調理の仕方が僕らがオススメしている召し上がり方なんです。どうですか?召し上がっていかれますか?ってスタンスでいたいんです。
これがいいんだ!これ以外の調理法はあり得ない!って頭ごなしに言いたくないなって。
とれたての魚は刺身に限るって意見は同意ですが、とれたての刺身を毎日食べてる人がいるとしたら、その刺身を超える料理を僕は作れますって言えるし、そのお客さんの気分に合わせて提案だってできる店を目指すと思うし。
素直にイイモノってこれなんだって頷いてもらえる自信だって常にある。
そしてそんな自分が一番わくわくする瞬間が、最高の素材を手に入れたときなんです。
ドーパミンが溢れるというか、お客さんの喜ぶ顔や驚く顔が目に浮かぶ時が本当に楽しくて。
なんだか何の話をしているのか訳分からなくなってきましたね。
話を戻そう。
振り返ってみると、ここ最近は経年変化に重きを置くというよりは、着心地やエレガントさに着目した素材作りが多かった気がします。
例えば着心地。
SUNSET BAYの皮革の中で最も着心地の良いはNatalie calfだと胸を張って言えます。
かなり試行錯誤して作った素材、自信があって当たり前。
試着された方、実際購入された方は信じられないと思うくらいしなやかで柔らかいレザーだと口を揃えて仰ってくださいます。
PADMA KIPに関しては、もう少しエイジング思考寄りの革。
シッカリと革してるのにKIPらしい繊細でキメの細かい皺が上品でエレガントな佇まいを表現。
正直、かなりの注目を集めています。
そして今回、自分的に大事な数字、"7"年目を迎えるにあたり、
SUNSET BAY史上最高と言える革をゼロから作り、SUNSET BAYを代表する2モデルに落とし込むという秘かな計画があったんです。
アネモスの方にもお伝えしてない極秘プロダクト。
そう、日本の革の歴史の中で最も古いとされている、もっとも日本の気候に適した皮革、
その名も"NELSON DEER"(ネルソンディア)
経年変化の醍醐味と着心地の良さのバランスを完璧なまでに表現できました。
革本来の魅力を存分に楽しんでもらうため、フルベジタンニン鞣し・素上げにて製作。
SUNSET BAY史上、最も厚みを持たせた1.35~1.4mmの革厚を採用。
SUNSET BAYが使用する細かな運針のミシンに収まる限界の厚みにて仕上げたので、
しっかりと深く畝りのある皺が刻まれるよう完璧に計算し、着用を重ねることで鹿革の真骨頂である着心地の素晴らしさがじわじわくる。
敢えてフルベジタンニン鞣しにすることで革本来の重厚感とハリを持たせ、
着解していく事で徐々に原皮が本来持っている癖や魅力を紐解いていく。
そんな魅力的な皮革、NELSON DEER。
まず最初のRELEASEは
"NELSON DEER BUZZARDS" と "NELSON DEER CLYDE"。
僕がSUNSET BAYを立ち上げた時に作った、始まりの2モデル。
現在のレベルのまま原点に一度戻って、自分の分身と語ってみようと思います。
anemoscope・SUNSET BAY AOYAMA共に本日発売いたします。
是非堪能してみてください、この皮革を。
Journey.
YouTubeでも紹介しておりますので、ご視聴はコチラから