初のNAVY。
May 29, 2020
いつもご愛読誠にありがとうございます。
五月になり気温も上昇しコロナの緊急事態宣言も解除された事で
少しづつ賑わいを取り戻しつつある鎌倉。
こんな時だからこそ気持ちはしっかり持っていたいもんですね。
インスタLIVE等で告知しているのでご存知の方も多いとは思いますが、
明日5/30(sat)新色のBUZZARDSが発売されます。
先ずは面持ちをご覧ください。
どんだけセクシーなのと思われると思います。
もちろん革には相当拘りました。
元の皮革はCLYDEやGALWAYやGEORGIAにも使用されているWAX VINTAGE HORSEHIDEを採用。
そしてここからがマニアック。
染料にてNAVYに染めた革に多量のプルアップオイルを浸透させ、表面に特殊な加工を施し顔料がしっかりと根付くよう処理。
その後、全体に極限に薄く均一に顔料を吹き付けていきこの革は仕上がります。
NAVYに芯通しした革に顔料を薄く吹く意味。
それは革本来の表情を殺さない為の大切な作業なんです。
個体により表情の違う革。
その表情は、むやみに厚塗りされた顔料だと味わいを殺いでしまう。
もちろん顔料にはメリットも多くあります。
傷を隠したり染料よりも色を均等に出すことができる。
そして顔料特有のパキっとした発色が最高なんです。
でも革本来の味わいも楽しみたい。
となると顔料を極限まで薄く化粧する。
ようはナチュラルメイク、すっぴんメイクなんです。
素上げ革は雨や汚れに弱く、それが色が薄い革なら更に敏感になります。
以前CLYDEでNAVYを販売しておりましたが色ブレが激しいため
泣く泣く廃盤となってしまいました。
あれはあれで本当に良い革だったのですが、扱い辛さがないと言えば嘘になります。
そして様々な面で自分の納得いくNAVYのホースハイドを作ろうと思い、
段階を経て今のBUZZARDS NAVYに至ります。
馬革らしい皺の入りや独特の表情も見事に出てくれたので自分的には100点満点。
全てに口出しをしたので工場の人間はマジでしんどかったと思います。
でもおかげでこれまた世界に誇れるMADE IN JAPANを生み出せたのではないかと思います。
今後も継続できれば良いなと思いますが、今年は今回発売のみで終わります。
堪らない皺。
皆さんどうぞ是非新しいSUNSET BAYの馬革に酔いしれてください。
後悔は絶対させませんから。
それでは。
Journey.