だいぶ日にちが空いてしまいました。
さて、今回は前々回の続きを書いてみようと思います。
前回は襟の形への拘りをお伝えしましたが、
今回は背面について長くなり過ぎないように気を付けて書いてみます。
皆さんは普段自分の背中を見る事はあまりないですよね?
鏡と鏡を向かい合わせてわざわざ見る程面白いものでも無いと思いますし。
いや、そう言った事が好きな方もいられると思うのでそこは僕のstandardで解釈して書きますので悪しからず。
実はjacketを製作する上で1番広い面を占めるのは背中なんです。
実はと言う程驚きでは無いと思いますが。
背面には様々なデザインを落とし込む事ができますが革を使用したjacketになるとそこがまたちょっと複雑。
デザインと革の取り分の2つのバランスを上手く取らないと大変な事になる部分なんです。
ブラックとかならまだ良いんですけどね。
色に何の関係があるか?
簡単に言うとSUNSET BAYが良かれと思って使用する革は染料にて仕上げた馬革が主な為、色が淡くなればなる程色ブレが生じ易くなるんですね。
馬革は油分が豊富な為色の入り方にも個体差が強く出る特性があります。
そのため何枚もの原皮を無駄なく1着に使おうとすると色のばらつきが出てしまい纏まりが出なくなってしまうと言う恐ろしい結末になります。
話が脱線しました。
答えから言うとGEORGIAの背面は1枚革を使用したデザインなんです。
すごいですよね。
要するに革本来の皺や色ムラ、そしてそれを着用するオーナーの肩甲骨の出っ張りや着用に伴う皺や経年感が全てデザインになっていく。
こんなに男心を擽るものありますか?
多分滅多にないですね。
馬革の最高部位を背中に持っていく。
そして様々な行程を重ね世界で唯一のデザインに進化していく。
こんな服作りたかったんですよね。
野暮ったいとかノッペリしてるとか味気ないようになるかな?って思いましたけど、やっぱりそうはならないのがSUNSET BAYの良さなのかと。
自信あります。
前回よりかは短く書けたかな?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは。
Journey.