今日は予約のみで完売してしまう、この
ANAHEIMについて掘り下げたいと思います。
実はこのデザインソースは、その昔ウェルダーズ(溶接工)が着用していた防火ジャケットが原点なんです。
毛足の長いスウェードで飛び交う火花をキャッチし丸め込む。
これが銀面の革だと、熱に負けて革自体が溶けてしまったりするんですね。
そのため、肉厚な裏革を使用したジャケットが重宝したんです。
ただ、そこをそのまま表現したらあまりにも味気ないし、何よりsunset bayらしくないなと。
そこで毛足を短くし、ベロアを彷彿させる上品な質感のスウェードを敢えてワークジャケットに落とし込み、さらにボタンをスナップボタンに変更する事で着脱も容易にできる仕様にしようと思い立ちました。
そしてワーク色を消すために、パッチポケットもスラッシュポケットに変更。
するとあら不思議、コーチジャケットの様な面構えになりました。
僕は前々から自分の中で一貫していた事があります。
現在に至るまで、レザーでプロダクトとして販売されていないものに対して、独自にレザーを落とし込む事だけはしないと決めていました。
実際、コーチジャケットはナイロン製が殆どで、当時それをレザーで作っていたメーカーも無かったと思います。(定かではありませんが)
しかし、ウェルダーズジャケットからそこに辿り着いたのなら、そこはsunset bayらしさと言えるのでは?と思ったんです。
勝手な拘りだからどうでも良いんですけどね。
実際、深めの内ポケットを2つ配備し、胸ポケットやハンドウォーマーポケットもかなり実用性に重きを置いてます。
そして何よりシルエットが素晴らしい。
ただゆとりのあるデザインという訳ではなく、
子供っぽくならず、品と色気をしっかりと兼ね備えた実にsunset bayらしい一着に仕上がってます。
肉感も残しながら、しっとりと鞣されたカウハイドは、着てるだけで間違いなく他にはない高級感を感じられると思います。
素材の良さを最大限に生かした素晴らしいプロダクトに是非一度袖を通してみてください。
革衣類の印象がガラッと変わります。
それでは。
Journey.